もし盗びとがあなたの所に来、強盗が夜きても、 彼らは、ほしいだけ盗むではないか。 ああ、あなたは全く滅ぼされてしまう。 もしぶどうを集める者があなたの所に来たなら、 彼らはなお余りの実を残さないであろうか。
ぶどうを集める者があなたの所に来たならば 、すこしの実をも残さないであろうか。 夜、盗びとが来たならば、 自分たちの満足するだけ滅ぼさないであろうか。
またぶどう畑のぶどうを摘み取るときは、その残ったものを、ふたたび捜してはならない。それを寄留の他国人と孤児と寡婦に取らせなければならない。
オリブの木を打つとき、 二つ三つの実をこずえに残し、 あるいは四つ五つを みのり多き木の枝に残すように、 とり残されるものがあると イスラエルの神、主は言われる。
この町は勝ち誇って、安らかに落ち着き、 その心の中で、 「ただわたしだけだ、わたしの外にはだれもない」と 言った町であるが、 このように荒れはてて、 獣の伏す所になってしまった。 ここを通り過ぎる者は 皆あざけって、手を振る。
わざわいなるかな、 わたしは夏のくだものを集める時のように、 ぶどうの収穫の残りを集める時のようになった。 食らうべきぶどうはなく、 わが心の好む初なりのいちじくもない。
ああ、むかしは、 民の満ちみちていたこの都、 国々の民のうちで大いなる者であったこの町、 今は寂しいさまで座し、やもめのようになった。 もろもろの町のうちで女王であった者、 今は奴隷となった。
ああ、全地を砕いた鎚はついに折れ砕ける。 ああ、バビロンはついに国々のうちの 恐るべき見ものとなる。
地のうちで、もろもろの民のなかで残るものは、 オリブの木の打たれた後の実のように、 ぶどうの収穫の終った後にその採り残りを 集めるときのようになる。
黎明の子、明けの明星よ、 あなたは天から落ちてしまった。 もろもろの国を倒した者よ、 あなたは切られて地に倒れてしまった。
「イスラエルよ、あなたの栄光は、 あなたの高き所で殺された。 ああ、勇士たちは、ついに倒れた。
彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえに対するさばきは、一瞬にしてきた』。
万軍の主はこう言われる、 「ぶどうの残りを摘みとるように、 イスラエルの残りの民をのこらず摘み取れ。 ぶどうを摘みとる人のように、 あなたの手をふたたびその枝に伸ばせ」。
テマンよ、あなたの勇士は驚き恐れる。 人はみな殺されてエサウの山から断ち除かれる。